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2005/09/11

第40章 ポチの病の兆候

 平成11年初夏、ポが「ゼエーッ、ゼエーッ、カッ!」と言うような、いやな感じの咳を、時々するようになった。

 元来、アレルギー体質であったポチは、春先から初夏にかけて、花粉症になる。鼻が詰まったポチは、苦しそうに口で息をし、そして「フェ~クション!フェ~クション!」と大きなくしゃみをする。まるで人間と同じである。

 何時もの年であれば、花粉の飛ぶ季節が終わると、その症状も無くなるのであるが、この年はくしゃみ、鼻づまりこそ無くなったものの、この咳をするようになったのである。
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 私と家内は、「どうしたんだろうね、風邪でも無いだろうし、フィラリアかなあ?」「フィラリアとは違うと思うよ、ちゃんとN先生に血液検査をしてもらっているし、室内で飼っているもの。」と話し合った。
 「もう暫く様子を見て、治らないようならN先生に連れていくよ。」と家内は言った。

 その内、咳も治まり、ポチも何時ものように元気を取り戻したのであった。私達は一安心し、この咳のことは頭の片隅に収まって、何事も無く秋を迎えたのであった。

 しかし、ポチの病は、老いと共に静かに彼の心臓を蝕んでいたのである。そして、はっきりとその症状が表れたのは、この年の初冬であった。
                                  つづく
 

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