« 第27章 ポチのお見送りとお出迎え | トップページ | 第29章 ポチの友達・ゴメちゃんの思い出 »

2005/07/18

第28章 ポチは前科一犯!?

 その事故は突然に起こった。ポチが家内に連れられて散歩の途中、家内の知人の女性の手を咬んだのである。

 散歩に夢中のポチの前に、突然彼女は坂の上から駆け下って来た。彼女はそれまで、犬が嫌いなはずであったが「我が家でも、今度犬を飼い始めたのよ!」と言いながらポチの目の前で急停止して、坂の上手からサッと手を伸ばした。ポチの頭を撫でようとしたのである。

 「ダメッ!手を出しちゃ!」、家内が声をあげる間もなく、ポチは突然頭上から振り下ろされた手に驚き、彼女の手の平を咬んでしまった。image02040108
 「大丈夫っ?!」、家内の問いに知人は「大丈夫、ちょっとした傷だから!」と答えたが、傷の回りを押すと血が出て来ていた。
 家内は、取り合えずポチを自宅に連れて帰り、すぐに彼女のお宅に寸志を携え、お詫びと傷の具合を伺いに行ったが、まだ血が出ているとの事であった。
 家内は知人に、すぐお医者さんに診てもらうようお願いし、彼女を外科病院迄お連れした。
 診断の結果、犬の牙には雑菌が多いので、消毒の為に切開し、二針縫うという事故になってしまった。
 
 怪我をさせてしまった知人に申し訳ない気持ちと、「なんで?どうして?」と、防ぐことが出来なかったアクシデントに、家内はショックを受けていた。
 知人が通院し始めた頃の、知人の送り迎え、その後も抜糸まで、彼女の診察券出し等、ポチの名誉挽回の為、家内は誠心誠意行動したのだった。この事故の件で獣医師のN先生にも相談した。先生曰く、「リードを付けた散歩中の犬に、突然手を出された相手にも落ち度はあるでしょう。」との事だったが・・・一応正規の手続き通り、家内は保険所にも連絡をした。

 後日、保険所の職員がポチを観察しに来られた時、家内が留守だったので、ポチとはベランダ越しの対面だった。その足でN獣医師を訪れ「おとなしい犬ですね、被害者の方が何も言って来られなければ、犬には問題ないでしょう。」と伝言して下さっていた。
 知人も怪我が全快したとき、「色々かえって、お世話になりました。」と菓子を携え、我が家を訪ねて下さった。

 私も家内も本当に色々と勉強になった事件であった。
 それ以後、毎年1度保険所から郵送されて来る、犬の登録と予防接種のお知らせの葉書に、ポチの前科(咬み歴1)が備考欄に記載されてくるようになったのである。
                                      つづく

|

« 第27章 ポチのお見送りとお出迎え | トップページ | 第29章 ポチの友達・ゴメちゃんの思い出 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/81356/5028602

この記事へのトラックバック一覧です: 第28章 ポチは前科一犯!?:

« 第27章 ポチのお見送りとお出迎え | トップページ | 第29章 ポチの友達・ゴメちゃんの思い出 »