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2005/07/06

第22章 ポチが好きになった犬「チャコ」

 ポチが特に好きになった犬は2匹いた。一匹は前述の柴犬「マリ」で、もう一匹は雑種犬の「チャコ」であった。 チャコはポチよりかなり年上で、お姉さんというより、どちらかというと叔母さんというニュアンスであった。
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 チャコの特筆すべきは、体のつくりはポチに比べ小ぶりであったが、白地に薄茶の斑の毛並みといい、顔・体の形といい、身のこなしといい、遠目には見間違えるほどポチに似ていたことである。事実、散歩中にポチを見た見知らぬ人から、「あれっ、チャコじゃない?」と声を掛けられたことも、数度かあったと記憶している。

 ポチとマリは双方が惹かれあっていたが、ポチとチャコについて言えば、ポチのチャコに対する愛情が、チャコのポチに対する愛情よりも、大いに勝っていた。結果、遠くにチャコを見つけたポチは、懸命にリードを引っ張り、少しでも早く、少しでも近く彼女に近づきたいと、尻尾をふりふり息を切らせながら、必死に足を運ぶのであった。

 二匹が並んで歩くときは、ポチはチャコの横からちょっかいを出したり、前に回ってチャコの行く手をさえぎるようにじゃれたりした。チャコの飼い主さんはお婆さんで、「チャコ、よかったね」と言いながら、いつもゆっくりと散歩されていた。

 大変ポチと仲の良かったチャコだったが、残念ながらポチがいなくなる数年前に、老齢により亡くなったことであった。                              
                                   つづく
 

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