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2005/07/14

第26章 ポチはアレルギー犬(3)

 ポチがくしゃみをする、「ヘェ~クショ~ン、ヘェ~クショ~ン」。ポチは、何とも大胆で人間そっくりなくしゃみをする犬であった。季節は11月の終わり、ポチの花粉アレルギーが始まったのである。
 今でこそ、犬にも花粉アレルギーがあるのは常識となってきているが、当時は私達も知らなかった。ポチがくしゃみをするようになった当初は、風邪を引いたのかと思っていたものである。
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この時期ポチは、寝ていても突然「ムクッ」と起きあがり「グゥッ、グゥッ」と一生懸命に鼻を啜る。が、完全に詰まってしまっていてとても苦しそうであった。暑い時ならば「ハッ、ハッ、」と口で呼吸するが、気温が低い状態では当然鼻で呼吸し、口ではしない。
 鼻の詰まったポチは、口で呼吸をするのが苦手であった。家内は「おバカさんねぇポチ、鼻が詰まっているんだったら口から吸えばいいでしょう!」と、何度かポチの口を手で開けてやり教えていた。
 
 その内「グッグシュ~ン、フェ~ックショ~ン、」と、連発のくしゃみが始まるのである。家内は何度も、ポチの鼻水のシャワーを顔に浴びる破目になった。寝ている状態でも「ヘェ~クショ~ン」と大きく頭を縦に振り、顎を床に思い切り打ち付ける。ポチにとっては何が自分に起こったのか理解できないらしく、顎をしたたかに打った時は「なぜ?なぜこんな目にあうの?」と、さも私達が彼に何かしたかのように、上目使いで私達に「ガン」を飛ばすのであった。「濡れ衣だよ」と、あまりのポチの表情に、可笑しいやら気の毒やら複雑な気分であった。
 
 しばらくするとポチは、うつ伏せに寝ながら顔を床に付け、前足で懸命に目を擦り始めた。ポチは白目の部分が少ない犬であったので気が付かなかったが、見ると目が真っ赤に充血していた。私も家内も杉花粉アレルギーで毎年苦しんでいるが、ポチも全く人間と同じように、秋の終わりにアレルギーで苦しむ犬になっていた。
 
 獣医師のN先生も、「可哀想だけど、薬に対してもアレルギーが出るポチなので、飲み薬は止めておきましょう。」と、目薬だけを下さった。約1ヶ月の間、ポチにとって寝不足になる辛い時期であった。
                                    つづく

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