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2005/02/23

第2章 ポチと初めて逢った日

 ポチと初めて逢ったのは、ポチが我が家に来る1週間前の日曜日の午後である。それより何日か前に家内から、犬を飼ってもよいかと言われていた。
 
 私の住んでいる神奈川県綾瀬市は、米海軍厚木基地、米陸軍座間キャンプが隣接し、そこに勤務しているアメリカ兵達、その奥さん達が、サイドビジネスで英会話教室を主催し、近隣の住民に教えていることが多い。私の家内も、若いアメリカ兵の先生が主催する英会話教室にかよっていた。先生の奥さんは日本人で、家内とも仲良くさせてもらっていた。
 image02040108先生夫妻は2歳になる犬を飼っていて、それがポチであった。夫妻に子どもが生まれるまではポチも可愛がってもらっていたようだが、子どもが生まれてからは、夫妻の愛情は子どもに移っていたようである。土曜、日曜は家族で外出することが多く、ポチはさびしく留守番をすることが多かった。

 一般的に、日本国内に勤務する米兵は、2年から3年ほどで本国に帰るようになっている。夫妻も平成2年11月末に帰国する運びとなったが、犬は日本に置いていくことにした。
 彼らは兵隊仲間、知り合いなどに声を掛け、犬の引き取り先を懸命に探したが、容易にはみつからず、最悪は保健所に引き取ってもらうことまで考えた末、私の家内にも声を掛けたのであった。

 「とにかく1回犬をみて」と家内に言われ、私たちは座間市内にあった、夫妻の借家まで出かけた。何かおやつをと思いウインナーを2、3個持っていった。その日曜日もやはり、夫妻は留守であった。
 
 家の庭先のフェンスまで行くと、庭の奥に彼はいた。彼は遠くから上目遣いに、「だれ?なにしに来たの?」というように、顔を半分そむけるようにしながら私達を見、鼻をひくひくさせていた。
 持参したウインナーを手に持って振りながら、「おやつだよ」とフェンス越しに何度か声を掛けてやると、漸くゆっくりと、フェンス手前までやってきた。
 
 おとなしくじっとしている彼の頭を、フェンス越しに数度撫でてやり、ウインナーを与えると美味しそうに食べた。しばらく私達は彼を観察し、非常に利口な犬であることが分かり、また私達が飼わないと可愛そうな境遇になることもあって、彼を飼うことに決めたのであった。
                                   つづく

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